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残酷でやさしい作品/イースタンプロミス

名駅までイースタンプロミスを見に行ってきました

クローネンバーグ監督!僕にとってはなつかしいなあ。「ザ・フライ」「裸のランチ」!!
監督の印象としては「グロい!」でしたが、この作品でずいぶん変わりました。(前作見逃していてすみません・・・。)


平和と暴力がレストランのドア一枚を挟んで混在している都市。
正気と狂気を分ける心のドアももろくなっている現在。
そんな病んでいる都市(ロンドン)での人間ドラマをヴィゴ・モーテンセンが素晴らしい演技で見せてくれます。どこのレビューにも書いてあるとおり、ヴィゴの演技は気合いが入っていて、とにかくかっこいい。 

物語では、ロシアマフィア・人身売買・覚醒剤・殺人・・・とどっぷり暴力の世界に観客を引き込みながらも、最後には希望の光を見せてくれます。
残酷なシーンも多かったですが、赤ん坊を抱きながら泣くボスの息子を見た時、監督の良心を感じられました。いい人なんですね。
残酷であり優しい、怖いんだけどほっとするといった正反対の感情がごちゃまぜになって、後味として残る不思議な作品です。人間って複雑だなあと感じて、僕は結構好きです。

最後のシーンは秀逸!あのヴィゴは正気なのか、それとも狂気に落ちているのか・・・。うーんとうなるばかりです。

by kama-hen | 2008-06-23 17:13 | 映画
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